いなり薬院

いなり薬院は、漢方薬・薬草を専門に扱う京都の薬屋さんです

〒600-8837
京都市下京区七条通壬生川西入
(「七条壬生川」バス停前)
      TEL. 075-371-8731
       FAX. 075-371-8731

ブログ
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サイト管理人のブログです。

ブログ一覧

龍谷大学博物館 十二月展

いなり薬院のHPをご覧くださってありがとうございます。

来月初め、龍谷大学大宮学舎で十二月展が開催されます。
文学部博物館実習の学生さんがその年のテーマに沿った研究を発表される
企画展示です。
今年度は、
「いろはの医~祈りと医療の歴史」

同大学秘宝の文書などと共に、
なんと!当店の薬研や百味箪笥、生薬が展示されます。
「実際に使われていたものに意味がある」という
学生さんの熱意に感じて、提供させていただくことにしました。

会場の大宮学舎本館は、明治初期の美しい西洋風建築。
重要文化財に指定されていて、
以前このブログの「近隣散策」にも登場しました^^
七条大宮交差点から東へ歩いてすぐ。
ぜひご来場ください。

龍大チラシ 縮小

祝・ノーベル賞

いなり薬院のHPをご覧くださってありがとうございます。

昨夜、そろそろ店のシャッターを下ろそうかと思っていた時に入った速報
「日本人3人にノーベル物理学賞」
凄惨な事件や災害ばかりが目立つこの頃、
久しぶりに喜ばしいニュースでした。
現在の社会生活に欠かせない高輝度青色LEDの開発から実用化までを
日本人の科学者が成しえたという事を改めて思い、
誇らしい気持ちになります。

発明当初から、必ずノーベル賞をとるだろうといわれていた中村修二さん。
特許権の所在を巡って会社との裁判が、当時、話題になり、
研究者の地位と権利についても、一石を投じましたね。

そういえば昔、小学校の卒業アルバムに
「将来は科学者になって、狭い部屋で一人で研究します」と書いた子がいました。
???と思って話を聞くと、曰く
「だって、科学者は儲からへんし、貧乏なんや」
なるほど・・・そういうイメージを持っていたのですね^^;

素直に、研究者が発見や発明、成果が
きちんと評価される社会であって欲しいなぁと思います。
そうすれば
「将来は日本の研究施設で、人の役に立つ研究をする科学者になりたいです」
という子どもたちが増えるかも!?
期待したいです^^

出逢い

いなり薬院のHPをご覧くださってありがとうございます。

当店のショーケースには、昔の薬屋さんの必需品だったものが置いてあります。
薬研(やげん)、棹秤、薬味箪笥など、
どれも祖父が創業当時から実際に使っていたものです。
先日、龍谷大学の学生さんが、これらを撮影しに来られました。

出逢いは夏の初め・・・
若いお嬢さんが「ショーケースにある道具を撮らせてください」と
来店されたのです。
聞くと、龍谷大学博物館で日本での医学・薬学のあゆみのテーマにした
研究発表をされるとのこと。
調査や資料集めをする中で、
店頭にある古い道具や生薬に興味を持たれたそうです。

今回は、白布をバックに現物を撮影。
中嶋生薬様にご提供いただいた生薬サンプルなども、
一つ一つ寸法を測って記録されていました。
そして、生薬学を修めた薬学博士で大学研究員でもある夫が、
中国から日本伝来~現代に至る薬の歴史をミニレクチャー。
とても熱心に聞き入っておられました。

若い方が一生懸命勉強をされている姿を見るのは、本当に嬉しいものです^^
展覧会は12月上旬。
近くなったら、詳細をご案内しますね!

ブラームス

いなり薬院のHPをご覧くださってありがとうございます。

今日は、お薬とは関係ない話題です。
昨年もこのブログでご案内したのですが、
また、大阪で合唱のステージに立ちます。
「聴きたいわ!」と言われる方にチケットをプレゼントします。
「お問い合わせ」タブのフォームからお申込みください。
数に限りがありますので、お早めに!

♪ * ♪ * ♪ * ♪ * ♪

同志社CCDアルママータ 8th Concert
~ブラームス・ツィクルス~

日時      : 2014年10月19日㈰ 14:30開演
会場      : いずみホール(大阪城公園内)
曲目      : ドイツ・レクイエム、ネーニエ(哀悼歌)、運命の歌
合唱      : 同志社CCDアルママータ8th
指揮      : 畑 儀文
オーケストラ  : アッサンブラージュ
ソプラノ    : 朴 瑛美
バリトン    : ヴィタリ・ユシュマノフ

トップページの画像を変えました

いなり薬院のHPをご覧くださってありがとうございます。

長らくご無沙汰してしまいました。
何故かページが更新できなくなって、あれこれやってもダメで・・・
時間がかかりましたが何とか復活できて、胸をなでおろしています^^

トップページには薬用植物の写真を!
HP開設当初からの念願が、やっと実現できました。
「黄連(おうれん)」です。

良薬口に苦しという諺は、この薬のこと?と思うくらい、苦い!
飲み過ぎ・食べ過ぎ・食欲不振・下痢・腹部膨満等々・・・
胃腸不良の時、頼りになるお薬は、
わずか10センチにも満たない、この小さな植物の根なのです。
可憐な白い花ですが、根は真っ黄っき!
収穫までに5年以上有することもあり、
特に日本産は稀少です。

寒い夜に…

いなり薬院のHPをご覧くださってありがとうございます。

夜、冷え込むようになりましたね。
今年は11月に急に寒くなったので、紅葉が鮮やかなんだとか…
特に昨夜からは、真冬のような寒さです。

そんな寒い夜にホッと一息つく時、どんな飲み物を手にされますか?
ココア、ホットレモン、甘酒、熱燗…!?
今年は、そのリストに生姜湯を加えてみてはいかがでしょうか?

当店のカウンタ-には、製薬会社が作った生姜湯を置いています。
「お薬屋さんの生姜湯」としてリピーターがとっても多く、
まとめてお求めになる方もある珍しくありません。
スーパーやお菓子屋さんにある生姜湯と違って、甘さ控え目なのも好評の理由のようですね^^
葛も、生姜も、「葛根湯」に配合される生薬。
それに、強壮・疲労回復などに用いられるエゾウコギも入っています。
すっきりと飲みやすいのですが、
「辛い目が好き!」という方は、粉末の薬用生姜やおろし生姜を加えてもOK!

寒~い夜に、湯飲み茶わんに熱湯を注いで、生姜湯…
じんわりと、温まりますよ。

ライトアップ

いなり薬院のHPをご覧くださってありがとうございます。

この連休、京都は紅葉が見ごろ!
市内各地の紅葉スポットは、ゆく秋を惜しむ人たちで大変な賑わいとなりました。
でも、そんな人ごみが苦手な私は、
世界中から人が訪れる京都に長年住みながら、
店の前のイチョウ並木の色づきで秋を感じる程度でした。
でも今年は、いつもとちょっと違う秋を見つけました^^

以前、近隣散策でご紹介した梅小路公園内に、「朱雀の庭」という回遊式庭園があります。
そこが、先週末限定でライトアップされるというので、行ってきました。

さまざまな木々が配された庭園内では、もみじは今が盛り!

DCIM0309

燃え立つような赤や黄が、控え目な緑と成すコントラストが見事でした。
完全な無風で、磨き上げた鏡のような水面に
映し出された「逆さ紅葉」には
時を忘れて見入ってしまいましたょ…

DCIM0314

有名スポットもいいですが、のんびり楽しめる穴場もなかなかのものです!
夜間ライトアップは期間限定でしたが、日中は通年公開していますので、
よかったらお越しください^^

健康応援フェスタ

いなり薬院のHPをご覧くださってありがとうございます。

今日はイベントのご案内です。
漢方をテーマにした健康イベントが、京都で開催されます。
事前の申し込みが必要とのことですので、
来場を希望される方は下記の通りお申し込みください。

「健康応援フェスタ2013 in 京都」

         日時 : 2013年11月17日(日) 13:30~16:00(12:30開場)
会場 : みやこめっせ(京都市勧業館) 第3展示場
(地下鉄東西線「東山駅」より徒歩8分 など )
申込 : 住所、氏名、電話番号、参加人数をご記入の上、
電話、FAX、メールなどでお申し込みください。
申込・お問い合せ : 「健康フェスタ」事務局
電話  06-6945-7135
FAX  06-6945-7133
メール  kenko@nhk-pn.jp

内容など詳細はHPをご参照ください。
http://www.nhk-ed.co.jp/event/newevent/kenkofesta20131117

京都薬用植物園 5

いなり薬院のHPをご覧くださってありがとうございます。

民間薬園に、フェンスで囲まれた一角があります。

トリカブト2520

フェンス越しなので、いい角度から撮れなかったですが、
特徴ある形の花からついたその名は
「トリカブト」
時代劇から名探偵コナンにまで出てくる毒薬です。
実際に、保険金殺人に使われた事でも有名ですよね?

そんな猛毒を持つトリカブト、
「附子(ぶし)」という薬として
「八味地黄丸」「麻黄附子細辛湯」などの構成生薬として、
重要な位置を占めています。

日本全土の山間部に自生するので、
ヨモギやニリンソウなどと間違って食べ、中毒を起こす…
という事故もあります。
花がない時期は見分けが付きにくいので、
山菜採りをされる時は、充分気を付けてくださいね!

薬草料理

いなり薬院のHPをご覧くださってありがとうございます。

昨日、京都漢方研究会の野外研修で、
奈良県中部、大宇陀(おおうだ)に行ってきました。

山裾にある森野旧薬園をめぐるには、あいにくの大雨。
足元を気にしながらだったので、本当に残念でした。
その後、薬の館を見学しました。

食いしん坊の私が、この日一番印象に残ったのは昼食の「薬草料理」
薬草が、実は身近にある食材だったりすることは、
これまでこのブログでもお伝えしてきましたが、
前菜からデザートまで、
薬草をふんだんに使ったお料理がたくさん!

DCIM0259
五種盛りの前菜から始まって、
菊花と紅花、ヤブカンゾウの色鮮やかな酢の物、
吉野葛を使った胡麻豆腐など…
美味しくいただきました。

天ぷらは、朝鮮人参、ナツメ、ユキノシタ、ドクダミなど
普通は食卓に登場しない珍しい食材でした。
朝鮮人参は、しっかり味が残っていて、
「体が温まってきた気がするゎ~」と、皆で話していました^^
ドクダミ(十薬)は、独特の匂いも消えて、
普通にいただけましたょ。
珍しかったと言えば、刺身。
「色が変わりますから、すぐに食べてください」と出されたそれは、
涼やかに透き通った吉野本葛。

DCIM0264
もちもちの食感が最高でしたv

お茶はもちろん薬草茶!
ドクダミ、アマチャヅル、アロエ、ハトムギ、クコの葉など
十種類がブレンドされたものだとか。
とても飲みやすくて、何度もおかわりしました^^
暖かくて美味しい薬草茶をいただいて、
ほっこりしました。

あんなに降りしきっていたのに、
帰路についた途端、晴れ間がのぞいてきて…
何だか複雑な心境でしたが、
美味しい野外研修会でした^^