いなり薬院

いなり薬院は、漢方薬・薬草を専門に扱う京都の薬屋さんです

〒600-8837
京都市下京区七条通壬生川西入
(「七条壬生川」バス停前)
      TEL. 075-371-8731
       FAX. 075-371-8731

薬・薬草

何の花でしょう?

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カスミソウを思わせる白い可憐な、この花
薬草の「当帰(とうき)」の花なのです。
実は、兵庫県で畑をしていまして…
その一角で、ちょっと控えめに咲いています。

2年がかりで栽培するその根は、
女性に心強い漢方処方の主剤として使われます。
昔、妻が病に罹った為に夫が家に帰らなくなってしまったが、
この薬草を飲んで健康を取り戻し、
「当に帰ってきた」ことが
名前の由来とも言われています。
血の巡りを良くし、身体を温める効果を考えると、
このお話にも頷けますね。
セリ科植物のいい香りもするので、
入浴剤としても使われます♨

根に養分を蓄える為に、本当は花を咲かせないように栽培するのですが、
楽しみとして花を咲かせています。

京都マラソン

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梅がほころぶこの頃、
冬のスポーツ・マラソンは大詰め。あちこちで大会が開催されていますね!
京都でも、今週末(2/21)「京都マラソン」が行われ、
全国のマラソン愛好者が京都の街を駆け抜けます。

スポーツ選手によく知られている、芍薬甘草湯
足のつりや筋肉の痙攣に素早く効果を発揮する漢方薬です。

水なしで、その場ですぐに服用できる
ゼリー状の「芍薬甘草湯ゼリー」は、
特に市民ランナーの皆様にご好評いただいています。
ウェストポーチに1包入れておくと安心…
全力でゴールを目指してくださいね!

お屠蘇

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いよいよ一年を締めくくる師走となりました。
当店にもお屠蘇が入荷し、いよいよ年末!という感じです。

最近は、お正月に飲む日本酒をお屠蘇だと思っている方も多いようですが、
本当は、数種類の生薬をお酒や味醂に浸けて作る「薬用酒」なのですょ。
年の初めに用いて邪気を祓う、その習わしは、
千年以上昔、平安の時代から伝わると言われています。

用いられる生薬は、地域や製造者によって異なりますが、
主に白朮(おけら)、山椒、肉桂(シナモン)、桔梗、防風などが配合されます。
そこで大切なのは、用いる生薬の品質。
生薬は、原料となる植物の品質や加工調製の方法、
また保存方法によって、香りや薬効に大きく違いが生じます。

老舗生薬問屋 中嶋生薬さん謹製の「御屠蘇」は、ことのほか香りがいいと評判で、
しばしばメディアにも取り上げられるとか…
漢方・生薬専門の当店が自信を持ってお薦めする縁起物です。

3時間ほど浸けておくだけで簡単に作ることができます。
来年は、他とは違う「ホンマもんのお屠蘇」で、
新年を迎えてはいかがでしょうか?

数量限定品ですので、ご希望の方はお早めに!

お屠蘇

免疫力アップに~板藍根

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朝晩、冷えるようになりました。
こんな頃は特に体調を崩しやすいので、気を付けてくださいね。

最近、すぐ風邪をひくようになっていませんか?
また、口内炎がよくできる、
扁桃腺が腫れやすい、お腹を壊しやすい・・・
そんな方に是非お勧めしたいのが「板藍根(ばんらんこん)」

板藍根は、アブラナ科の植物の根を乾燥させた生薬。
日本では健康補助食品ですが、
中国では《清熱解毒》などの抗菌、抗ウィルス作用を持つ薬として、
細菌・ウィルス感染や炎症に、広く使われています。

ほんのり甘いキャラメル風味のエキス細粒ですので、
小さな子どもさんから年配の方まで、無理なくお使いいただけます。
「子どもに『もっとちょうだい!』とねだられます^^;」とか
「毎日、牛乳に入れて飲んでいます」などの声も聞かせていただいています。

これから受験シーズンを迎え、インフルエンザの流行も気になる頃・・・
免疫力を高めて、風邪の予防や健康維持に
是非お役立てください。

疲れた時に頼りになる「万病感応丸」

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今日は、万病感応丸のお話をしたいと思います。
これの元となるお薬が本格的に販売されたのは、1714年。何と300年前!!
滋賀県日野の商人が、全国を行商する際に携帯した薬が浸透し、
明治10年には、今の形(半月形)で製造されていたというから、
またまた驚きですよね?

動悸、息切れなどに使う生薬製剤には、
お馴染みの○神丸、救○などの他にも、いろいろなお薬があります。
そのほとんどに「ジャコウ」「ゴオウ」「人参」「沈香」などの、
強心作用や鎮静効果のある生薬が配合されています。
いずれも優れた「効果」を持つのですが、「高価」でもあるため
実際に配合されている量は、さまざまです。

では、数ある同様の生薬製剤の中で、なぜ当店では「万病感応丸」を取り扱うか?

それは、有効成分含量が、圧倒的に多いからなのです。
1日量で比較して、3倍~10倍以上もの量の高貴生薬が入っています。
一見、お値段は少々高く思われるかもしれませんが、
成分含量を比べると、納得です!
疲れが取れない、何となくしんどい、体がシャンとしない、
また、イライラして眠れない時、
人前で話す時の緊張・興奮を和らげたい時にも、
心強い味方となってくれますよ!

何を隠そう…私のバッグには、いつも入れてあるのですから^^
ストレスの多い現代社会…
是非一度、その効果を実感してください!

マラソンなどのスポーツにも!芍薬甘草湯ゼリー

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このたび松浦漢方から、日本初ゼリータイプの漢方薬が発売されました!
第一弾は「芍薬甘草湯ゼリー」

芍薬甘草湯は、代表的な痛み止めの漢方処方で、
筋肉の緊張による痛みや痙攣などに、素早く効果を発揮してくれます。

このお薬の特徴は、何と言っても
「いつでもどこでも、水なしで飲めること」
これってホント、便利なんですよ。
例えば、夜中によく足がつる方。
枕元に置いておけば、手を伸ばして封を切るだけ!
体を起こして水を汲む手間もなく、すぐに服用できます。

その他にも…
先日聞いた知人の話。
マラソン愛好者には、足がつらないように、
スタート前に芍薬甘草湯を飲む人が結構いるとのこと。
ゼリーだとすぐ飲めるので、アウトドアでも重宝しますよね。
そう言えば、息子のサッカー部のママ友の必須アイテムでもありました…

身内では、生理痛。
「飲んだら、いつの間にか治ってたって感じ」
などなど…

かく言う私にとっては、ひどい肩こり時の頼みの綱です^^

第2類医薬品ですので、店頭でしっかりご相談の上ご使用くださいね。

出逢い

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当店のショーケースには、昔の薬屋さんの必需品だったものが置いてあります。
薬研(やげん)、棹秤、薬味箪笥など、
どれも祖父が創業当時から実際に使っていたものです。
先日、龍谷大学の学生さんが、これらを撮影しに来られました。

出逢いは夏の初め・・・
若いお嬢さんが「ショーケースにある道具を撮らせてください」と
来店されたのです。
聞くと、龍谷大学博物館で日本での医学・薬学のあゆみのテーマにした
研究発表をされるとのこと。
調査や資料集めをする中で、
店頭にある古い道具や生薬に興味を持たれたそうです。

今回は、白布をバックに現物を撮影。
中嶋生薬様にご提供いただいた生薬サンプルなども、
一つ一つ寸法を測って記録されていました。
そして、生薬学を修めた薬学博士で大学研究員でもある夫が、
中国から日本伝来~現代に至る薬の歴史をミニレクチャー。
とても熱心に聞き入っておられました。

若い方が一生懸命勉強をされている姿を見るのは、本当に嬉しいものです^^
展覧会は12月上旬。
近くなったら、詳細をご案内しますね!

トップページの画像を変えました

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長らくご無沙汰してしまいました。
何故かページが更新できなくなって、あれこれやってもダメで・・・
時間がかかりましたが何とか復活できて、胸をなでおろしています^^

トップページには薬用植物の写真を!
HP開設当初からの念願が、やっと実現できました。
「黄連(おうれん)」です。

良薬口に苦しという諺は、この薬のこと?と思うくらい、苦い!
飲み過ぎ・食べ過ぎ・食欲不振・下痢・腹部膨満等々・・・
胃腸不良の時、頼りになるお薬は、
わずか10センチにも満たない、この小さな植物の根なのです。
可憐な白い花ですが、根は真っ黄っき!
収穫までに5年以上有することもあり、
特に日本産は稀少です。

寒い夜に…

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夜、冷え込むようになりましたね。
今年は11月に急に寒くなったので、紅葉が鮮やかなんだとか…
特に昨夜からは、真冬のような寒さです。

そんな寒い夜にホッと一息つく時、どんな飲み物を手にされますか?
ココア、ホットレモン、甘酒、熱燗…!?
今年は、そのリストに生姜湯を加えてみてはいかがでしょうか?

当店のカウンタ-には、製薬会社が作った生姜湯を置いています。
「お薬屋さんの生姜湯」としてリピーターがとっても多く、
まとめてお求めになる方もある珍しくありません。
スーパーやお菓子屋さんにある生姜湯と違って、甘さ控え目なのも好評の理由のようですね^^
葛も、生姜も、「葛根湯」に配合される生薬。
それに、強壮・疲労回復などに用いられるエゾウコギも入っています。
すっきりと飲みやすいのですが、
「辛い目が好き!」という方は、粉末の薬用生姜やおろし生姜を加えてもOK!

寒~い夜に、湯飲み茶わんに熱湯を注いで、生姜湯…
じんわりと、温まりますよ。

京都薬用植物園 5

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民間薬園に、フェンスで囲まれた一角があります。

トリカブト2520

フェンス越しなので、いい角度から撮れなかったですが、
特徴ある形の花からついたその名は
「トリカブト」
時代劇から名探偵コナンにまで出てくる毒薬です。
実際に、保険金殺人に使われた事でも有名ですよね?

そんな猛毒を持つトリカブト、
「附子(ぶし)」という薬として
「八味地黄丸」「麻黄附子細辛湯」などの構成生薬として、
重要な位置を占めています。

日本全土の山間部に自生するので、
ヨモギやニリンソウなどと間違って食べ、中毒を起こす…
という事故もあります。
花がない時期は見分けが付きにくいので、
山菜採りをされる時は、充分気を付けてくださいね!